- 防災
- 2026.01.09
【1月6日地震】長周期地震動とは?大阪でも感じた揺れの正体と今すぐすべき3つの対策
2026年1月6日に発生した島根県東部を震源とする地震により、被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。
この地震が発生した際、私たちピースアップがある大阪市内でも、建物がゆらゆらとゆっくり大きく揺れるのを感じました。高層階におられた方は、船に乗っているような独特の揺れが長く続き、不安を感じられたのではないでしょうか。
今回は、この現象の正体である「長周期地震動(ちょうしゅうきじしんどう)」について、気象庁の情報を元に解説します。
1. 2026年1月6日の地震と「揺れ」の記録
まずは、今回の地震の概要を振り返ります。
- 発生日時: 2026年1月6日 午前10時18分頃
- 震源・規模: 島根県東部、マグニチュード 6.2(速報値)
- 各地の震度: 島根県や鳥取県で最大震度5強を観測。
この地震では、震源から離れた地域でも長周期地震動が観測されました。気象庁の発表では、鳥取県西部で最も強い「長周期地震動 階級4」を記録したほか、大阪府北部でも「階級1」を観測しています。大阪市内でも、高層ビルを中心に「ゆっくりとした揺れ」が顕著に現れました。

2. 「長周期地震動」とは?
大きな地震が起きた際、周期(揺れが1往復する時間)が長い揺れが発生します。これが長周期地震動です。
この揺れには、「遠くまで伝わりやすい」、そして「高層ビルを大きく、長く揺らす」という特徴があります。ビルの固有の周期と地震の周期が重なると「共振」が起こり、上層階ほど揺れが増幅されます。地面の揺れが収まった後も、ビルだけが数分間にわたり揺れ続けることがあるのです。
「震度」と「長周期地震動階級」は何が違うの?
「震度は小さかったのに、なぜこんなに揺れるの?」という疑問の答えは、この2つの指標の違いにあります。
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● 通常の「震度」:地表の揺れの強さ
主に「地面そのもの」がどれだけ激しく揺れたかを表します。建物が低い場合や、一般的な住宅での被害の目安になります。 -
● 「長周期地震動階級」:高層階の揺れの強さ
地面の揺れが小さく(震度が小さく)ても、高層ビルと揺れが共振すると、上層階では震度のイメージを大きく超える激しい揺れになることがあります。
※1月6日の地震でも、大阪の震度は「3」や「2」でしたが、高層ビルではより高い階級に相当する大きな揺れを感じた場所がありました。
3. 気象庁の定める「4つの階級」
気象庁は、この揺れによる影響を4段階の階級で示しています。
| 階級 | 建物内の状況 |
|---|---|
| 階級1 | ほとんどの人が揺れを感じる。 |
| 階級2 | 物に捕まらないと歩くのが難しい。キャスター付き家具が動く。 |
| 階級3 | 立っていることが困難。固定していない家具が移動・転倒することがある。 |
| 階級4 | はわないと動けない。固定していない家具のほとんどが転倒・落下の危険。 |
今回の地震で観測された「階級4」の地域では、実際に家具の移動や転倒、窓ガラスの破損などの被害が報告されています。

4. 私たちが今、できる3つの対策
「なんとなく怖い」を「正しく備える」に変えるために、以下の対策を再確認しましょう。
- 家具の固定を「点検」する: 長周期の揺れは、重い家具を数メートル滑らせる力があります。L字金具やストッパーに加え、キャスター付き家具にはロックと下皿を併用しましょう。
- 避難のタイミングを知る: 高層階では揺れが長く続きます。慌てて出口へ走らず、揺れが完全に止まるまでデスクの下などで身を守りましょう。
- 備蓄の強化: エレベーター停止時の「高層難民」リスクに備え、水・簡易トイレ・非常食は最低3日〜1週間分を確保しましょう。

▲今後1週間は注意が必要です
気象庁の発表では、揺れの強かった地域では、地震発生から1週間程度、最大震度5強程度の地震に注意が必要とされています。特に発生から2、3日程度は、規模の大きな地震が発生することが多くあります。
大阪を含む震源から離れた地域でも、再び大きな地震が起きれば長周期地震動が発生する可能性があります。今一度、身の回りの安全を確認し、もしもの時に備えてください。
【参照元:気象庁公式ウェブサイト】
・令和8年1月6日10時18分頃の島根県東部の地震について
・長周期地震動について

