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防災
2020.10.08

災害の定義と種類

災害の定義

日本における災害は昭和三十六年法律第二百二十三号の災害対策基本法により下記のように定義されています。

(定義)
第二条 この法律において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
 一  災害 暴風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波、噴火その他の異常な自然現象又は大規模な火事
    若しくは爆発その他その及ぼす被害の程度においてこれらに類する政令で定める原因により生ずる被害をいう。

災害と聞くと自然災害をまずイメージしますが、人為的な災害も含まれています。

この法律は改正を適時行っています。
2011年の東日本大震災の教訓を踏まえ2013年にも一部改正が行われました。
災害対策基本法の改正について

災害の種類

災害の種類は大きく分けると自然災害・人為災害・特殊災害の3種類です。
その中でも、いくつかに分類されています。
※記載の種類や分類は一例であり確定したものではありません。

自然災害

自然現象による災害。

・暴風
・豪雨
・豪雪
・洪水
・高潮
・地震
・津波
・噴火
・その他の異常な自然現象により生ずる被害

人為災害

人為的な事故・自然破壊・環境汚染により起こる災害。

・都市公害
 都市への人口集中に起因します。大気汚染や騒音、日照問題等。
 不特定多数の消費者や生活者が加害者であり被害者でもある同一主体。
 不特定多数が地域環境を悪化させ加害者となり、同時に環境悪化の影響を受けると被害者となります。

・産業災害
 大企業の生産活動に起因します。
 企業の活動が地域環境を悪化させ地域住民に健康被害等を与えます。

・交通災害
 陸上交通災害、飛行機事故、船舶災害な等。

・管理災害
 調査粗漏、設計や計画のずさんさ、施工の劣悪、管理の不備・怠慢による災害等。

特殊災害

化学事故、生物事故、爆発事故等による災害。
それぞれの頭文字をとってCBRNEと呼ばれることもあります。

・Chemical(化学)
 化学テロや工業災害。

・Biological(生物)
 生物テロ、感染症。

・Radiological(放射性物質)
 放射性兵器や原子力発電所での事故。

・Nuclear(核)
 核兵器による災害。

・Explosive(爆発)
 工場の爆発事故等。

複合的に起こる災害

新型コロナウイルスは特殊災害のBiological(生物)に該当すると考えられています。
2020年台風10号の発生時にはコロナウイルスの影響で避難所に入ることができない可能性を不安視する声が多く聞かれました。
各自治体では新型コロナウイルス感染症対策を行い避難所を開設しています。

内閣府防災情報のページ
避難所における新型コロナウイルス感染症対策 関連情報

地震、台風、新型コロナウイルス… 災害が複合的に起こる可能性は0ではありません。
避難する私達自身があらゆる災害に備え防災用品や衛生用品を備えておく必要があります。

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