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防災
2021.01.15

阪神淡路大震災を経験して思うこと~防災意識の大切さ~

1995年1月17日
1月になると思い出すこと。

もう26年前のことになります。大きな地震が襲った阪神淡路大震災。
私は住んでいた尼崎は震度6の地震でした。

以前、ブログにも書かせていただきましたが、この地震で祖母は倒れてきた家具から
私を守るため、手を負傷しました。その時、祖母はひどい出血にも関わらず、
とても冷静で私にタオルとハサミを取ってきてと言いました。
用意したタオルをジグザグに切るように言われ、簡易の包帯を作りました。
手に巻いてあげようとしたけれど、手が震えてる私は上手に巻けず。
祖母は大丈夫!とタオルを口に加え、まるであの映画ランボーのように
自分で簡易の包帯で止血をしていました。

この時の祖母ほど、かっこよく見えた日はありません。

急いで病院に向かおうと外に出た時、いつもとは全く違う光景が広がっていました。
目の前は、まるで戦争が起こった後のような光景でした。

サイレンの音・救急車・パトカー・消防車の音
燃える家に呆然と立ち尽くす人
「中に子供がいるの」と泣いている人
なんで救急車がこっちに来ないのか
なんで消防車は向こうに行くのか怒る人

何も出来ませんでした。
みんな自分のことでいっぱいでした。

やっとの思いでたどり着いた病院も地獄のようでした。
治療に先生や看護師が追いつかず
病院に大人数の負傷した人が溢れかえっていたのです。

それから数日後、給水車が来ると聞き、
市役所に行けば、水がなく困る人が長い列を作っていました。
順番を守らない人と口論になっていたり。
水をもらうにも、とても大変な状況でした。
幼心に恐怖さえ感じていたのを覚えています。

そんな昔を振り返ると、やはり何事にも余裕が必要だと思っています。

防災対策の三要素

防災対策の三要素として、自助・共助・公助があります。

・自助
自分(家族)の命は自分(家族)で守る。
日ごろ災害に対して備えたり、発災時には負傷せずに生き残る事が防災対策の基本となります。

・共助
自分たち(地域・組織・グループ)は自分たち(地域・組織・グループ)で守る。
自分が負傷せずに生き残れたら、地域・組織・グループの人たちと助け合う事です。
災害時に円滑に助け合いができるように、日ごろから備えることが大切です。

・公助
行政機関等(消防・警察・自衛隊など)が守る。
国、自治体、消防、警察、自衛隊などによる公的な救助・災害支援や復旧活動の事です。
プッシュ型支援(避難所への水・食料の提供)、ライフラインの復旧、情報収集と発信・伝達、避難所の開設などがあります。

大きな災害時、来てほしいときにすぐ救急車や消防が駆けつけるとは限りません。
大きな災害時、いつもと同じような暮らしは出来ません。

なにか起きるまえに、事前に備えていることで私達はきっと気持ちに余裕ができ、
困っている人と支え合い、次への行動に移せるのではないかと思います。

人は自然災害からは逃れられません。
心の片隅でも構いません。
そのときに何をするか
そのために何が出来るかを考えていきましょう。
ただそれだけで救われる命がきっとあります。

●自然災害(地震)が起こる前に何をしておくか。

・水や食料を備蓄して、非常時持ち出しリュックを作っておく。
・大地震に備えて、家の中での安全を維持するために家具を固定しておく。
・災害状況など事細かにわかるように、ラジオやモバイルバッテリーを用意しておく。
・大きな地震が起こったときに、どこに避難するかハザードマップを確認しておく。など…

万が一のときに備えておいてください。
何度も言います。備えあれば憂いなしです。

過去は変えれませんが、未来は変えれます。
恐れず前向きに考えていきましょう。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

※参照:内閣府 防災情報のページ(防災白書)

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