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防災
2019.04.16

防災・愛する人・日常

防災の本

「夕陽が美しいのは、それが我々に失わせるすべてのもののせいなのである」
アントナン・アルトー(フランスの俳優・詩人・小説家・演劇家)

夕陽

ピースアップのミヤタです。今は防災用品を扱う仕事をしていますが、若い頃は舞台役者になるのが夢で、
大学の仲間と劇団を作って大阪の小劇場で活動をしていました。
その頃は演劇に夢中で防災のことなどまったく考えていませんでした。

そんな私が防災を意識するようになったのは2011年3月11日に発生した東日本大震災でした。
テレビやラジオの自粛と同じ様に大阪の演劇界でも自粛する動きがありました。
私達の劇団は東日本大震災とまったく関係のない公演はできないと考え
直接的ではないけれど、被害に合われた方々を想い公演を行いました。

「本当に愛する人を失ったことがないのよ」

私に演劇を教えてくれた先生がある演劇を観ていった言葉が今でも忘れられません。
本当に愛する人を失うことを想像して心臓がドキッとしたのを覚えています。

その演劇を観てから、もう10年くらい経ちました。

防災に携わるようになって、改めて感じたことは本当に愛する人がいる人の強さでした。
強さという言葉がぴったりではないのですが芯がある感じです。
家族・恋人・仲間・・・本当に愛する人がいる人ほど防災意識が高い傾向にあります。
愛する人がいれば失いたくない、その人を守りたいと感じる。
その気持ちを大切に感じ、見習い、力になりたいと思っています。

仕事柄、防災の重要性をお伝えすることがよくあるのですが
「難しいですね。備えていても最後は諦めるしかない」と言う方がおられます。
しかし、その方のためにも、その方を想う人のためにも防災を難しく考えずに
簡単なことから少しずつでも始めて欲しいと感じます。

私は日々、防災用品に囲まれて仕事をしています。防災士の資格も取りました。
それでも引っ越し先でまずしたことは、マンションの避難経路や消化器の置き場所、
ガス警報器の設置と通勤路のブロック塀の状態確認等、とても初歩的で簡単なことです。
難しくないし時間もかかりません。まずは簡単なことから始めて日常の中に防災意識を取り入れて、
それから少しずつ防災用品を揃えていただければと強く思います。

ガス警報器

私がしている防災の簡単な日常への取り入れ方は普段、読む本と一緒に
防災の本も置いておくと自然と手が伸びて読んでいます。

防災の本

日常のちょっとしたことで愛する人を失わずにいられることがある。
またブログを書きます。

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